製品によって形状や板厚は多種多様ですから、60トンプレス機から500トンプレス機まで多彩なプレス機を持ち、製品に合わせて順送・トランスファー、タンデム・ラインペーサーなど、最適な設備・工法を選択して使い分けています。鋼板の厚さも0.6ミリという薄いものから4ミリの厚板まで対応しています。
多様なニーズに対応するため、多くのロボットを使った無人加工ラインを構築し、様々な形状に成形しています。パイプ径は直径4.76ミリ〜72ミリまで対応しており、素材も鉄だけでなく耐食性向上や軽量化に対応して、ステンレス製やアルミのパイプにも取り組んでいます。車の長寿命化に合わせ、従来以上に耐食性・高耐久性を考えたパイプ加工を進めています。
実績として、ホンダの四輪車では室内スペースを広く取るために燃料タンクをセンターに配置する構造上、フューエルフィラーパイプ(ガソリン給油管)は、限られたスペースに長い距離を通す必要があり、形状が複雑になります。他社では難しい、このニーズにも当社の技術で実現することができました。現在、当社が製造するフューエルフィラーパイプは、ほぼすべてのホンダ車に搭載され、主力製品の一つとなっています。
形状や大きさが特殊な製品が多く、汎用の機械では生産ができないため、製品に合わせて拡管加工機やネジ成形機など、最適な生産設備を自社で製作しています。また、マザー工場である本社工場で作った機械を海外の拠点に送り、海外工場でも日本と同じ品質の製品を作ることを可能にしています。